創業は昭和5年の1930年、私の祖父が自宅の軒先で八百屋を始めたのが始まりです。
当時はスーパーやショッピング施設も少なく、多くの方が日々献立を考えながら八百屋や魚屋など、それぞれの店に足を運んで買い物をしていたかと思います。
中学時代の私はというと、正直「食」に関して無知でした。日本の食生活・食に対する文化は時代とともに急速に変わり、商店街や小売店での素材販売以外にも、加工食品やお惣菜メニューといったものを提案する食品スーパーが増え始め、私は毎日のようにポテトチップスを食べていました。
社会人になってからは、夜遅くなったり忙しい時でも手軽に食べることが出来る「即席のカップラーメン」を食べたりしていましたので、本当に昔は無知だったなと感じています。
…そんな時、ある方との出会いをキッカケに「食」に対する意識が変わっていきました。その方は、身体に優しい食品を取り扱うスーパーの経営者だったのですが、話を聞いていくうちに今までの食生活を振り返り、人に優しい食品とは何か?など、様々な知識を深めていきました。
また同時に“身体にいい物を摂りたい”という 特に主婦からのご意見が多いなか、簡単に食事しやすく調理しやすい物が増えている世の中になっていることに気づきました。
店舗とお客様の間で、求めるサービスにすれ違いが生まれていることに気づいたのです。
本当に安全な食品はドコに行ったら買えるか。そもそも本当に安心して口に運べる食品とはどんな物か。
こういったご要望が多い中、市場は応えきれていない現状を知ったのです。
当時ポテトチップスを食べていた私が「元気と笑顔で健康寿命を10歳伸ばしていきたい」という想いに繋がったのは、このような経緯があったからこそ。誰かのキッカケになるような、身近なスーパーで在りたいと考えています。
また、私で三代目になりますが、サンエースは当時のような活気ある八百屋の雰囲気も残したまま、
町の人々との関係性を大切にする”地域密着スーパー”を目指し、これまで様々な取り組みを行なってまいりました。